繊維メーカーとして有名な帝人と東レ。就職するならどちらがお得?(2018年入社版)

2018年3月30日

帝人株式会社(以下帝人)と東レ株式会社(以下東レ)、は共に繊維メーカーとして有名です。

帝人と東レの給与比較をするうえで以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは4つ

  1. 初任給
  2. 年齢ごとの給与水準
  3. 生涯給与
  4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て繊維業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

 

 

それぞれの特徴


【帝人株式会社】
帝人株式会社は大阪市に本拠を多く、1918年創立の日本の繊維メーカーです。
日本初のレーヨンメーカーとして創業し、その後合成繊維メーカーから事業を多角化しています。
アラミド繊維や高機能ポリエチレン等で有名で、ブレーキ用摩擦材、消防服、タイヤ補強材などに使われています。
また炭素繊維では世界第2位の規模です。
現在は以下の事業を行っています。

  • 高機能繊維・複合材料事業
  • 電子材料・化成品事業
  • ヘルスケア事業
  • 製品事業
  • その他の事業

現在グループ会社は国内に58社、海外に111社の合計169社あり、売上高の61%が日本、22%がアジア、9%がアメリカ、8%がヨーロッパです。

 

【東レ株式会社】
東レ株式会社は東京の日本橋に本拠を置く、日本の繊維メーカーです。
三井物産の出資で「東洋レーヨン」として設立されました。
現在以下の事業を行っています。

  • 繊維事業
  • プラスチック・ケミカル事業
  • 情報通信材料・機器事業
  • 炭素繊維複合材料事業
  • 環境・エンジニアリング事業
  • ライフサイエンス事業
  • その他の事業

関係会社は国内に99社、海外に156社、合計255社があります。
2017年11月末に子会社がデータ改ざんを行ったと公表しています。



業績は?


業績も比べておきましょう。

【連結決算:平成29年3月の業績】 (単位円)

帝人
会社
東レ
7,413億
売上高
2兆265億
7,907億
前年
2兆1,044億
-6.2%
対前年度比
-3.7%
559億
経常利益
1,437億
501億
当期純利益
994億
462億
包括利益
1,019億
35.1%
自己資本比率
42.6%

売上高は東レが帝人を上回り、その差は1兆2,852億円程です。
経常利益でも東レが帝人を上回り、その差は878億円です。
成長率は共にマイナス成長で帝人が-6.2%のに対し東レは-3.7%とこちらも東レが上回ります。

売上、利益、成長率で東レという結果になりました。

初任給


これからの就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。

【帝人は2016年実績、東レは2017年実績 初任給(単位:円)】

帝人
学歴
東レ
287,050
博士了
283,900
251,250
修士了
247,730
221,900
学部卒
220,300

全ての学歴で帝人が東レを上回ります。
差額は博士了で3,150円、修士了で3,520円、学部卒で1,600円です。

 

年齢ごとの給与


有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

【平成29年3月決算の比較】

従業員数(単体) 従業員数(連結) 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与(千円)
帝人 2,339 19,292 42.7 19.4 7,750
東レ 7,220 46,248 37.2 14.5 6,977

 

従業員数は単体でも連結でも東レが上回ります。
その差は単体で4,881人、連結で26,956人です。
平均年齢は帝人が5.5歳高く、勤続年数も帝人が4.9年長いです。
平均年間給与は帝人が77.3万円多いです。

 

【年代別推定年収:単位千円】

年齢 帝人 東レ 差額(帝人ベース)
25 5,236 5,175 61
30 6,212 6,139 73
35 6,841 6,761 80
40 7,412 7,326 87
45 8,001 7,907 94
50 8,530 8,430 100

(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

 

全ての年齢層で帝人が東レを上回ります。
25歳時が一番差が小さく6.1万円、50歳時が一番差が大きく10万円の差があります。

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で同じ業種のためカーブの上昇率は同じ数字を使っています。

生涯給与


この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なくこの会社からのみの収入です。

 

会社名 生涯給与
帝人 2億7,621万円
東レ 2億7,298万円

企業シムラ―検索

 

帝人が東レを323.3万円上回っています。

 

 

 

役員報酬


取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

会社名 役員数 役員報酬
(百万円)
役員賞与
(百万円)
オプション
(百万円)
退職金

(百万円)

1人あたり総報酬
(百万円)
帝人
6 263 121 32 0 69.3
東レ
29 928 154 252 0 46.0

帝人が東レよりも1人当たりの報酬額(年額)では2,330万円多いです。

 

生涯で形成する資産


生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

帝人、東レの現在31歳の方を例に計算を行います。

結果はシミュライザー(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。

 

帝人 東レ 差額(帝人ベース)
65歳 4,399万円 4,339万円 60万円
85歳 3,268万円 3,259万円 9万円

65歳時帝人60万円(貯蓄可能額が)上回ります。

これが85歳時には9万円に縮まります。
これは帝人の方が支出が少し多いためです。

そして両者とも老後生活に大きな不安が残る状態です。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)

 

帝人五郎(31歳)

東レ 五郎(31歳)

東レVS帝人

 

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。

左が帝人の方、右が東レの方です。31歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索



結論


纏めると以下のような結果です

  • 初任給は全ての学歴で帝人が上回っています。
    その差額は博士了で3,150円、修士了で3,520円、学部卒で1,600円です。
  • 平均年間給与は帝人が77.3万円多いです。
  • 年齢層別給与では全ての年齢層で帝人が東レを上回ります。
    25歳時が一番差が小さく6.1万円、50歳時が一番差が大きく10万円の差があります。
  • 生涯年収(従業員として)は帝人が323.3万円多いです。
  • 役員報酬は帝人が1人当たりの報酬額(年額)で2,330万円多いです。 
  • 老後の資産額では85歳時に帝人が9万円多いです。

初任給以外の平均年間給与、年齢層別給与、生涯年収、役員報酬、老後の資産で帝人が上回りました。
そのため今回は帝人の勝ちとします。

ミライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。

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