共にPC事業がレノボ傘下になるNECと富士通。就職するならどちらがお得?(2018年入社版)

日本電気株式会社(以下NEC)と富士通株式会社(以下富士通)、は共にコンピューターで有名です。
また共にPC事業を中国のレノボの傘下に入れることになりました。これでレノボは日本のPCシェア1位と2位を傘下に置き、日本のPCシェア40%を持つことになります。

NECと富士通の給与比較をするうえで以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは4つ

  1. 初任給
  2. 年齢ごとの給与水準
  3. 生涯給与
  4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見てコンピューター業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

 

 

それぞれの特徴


【日本電気株式会社】
日本電気株式会社は東京都港区芝に本拠を構える1899年創立の日本の電機メーカーです。
大小様々なコンピューターで有名で、国産PCであるPC-9801シリーズを作っていたことでも有名です。
その他ワープロ専用機の「文豪」や家庭用ゲーム機「PCエンジン」、携帯電話、FAXなども作っていました。
大型のコンピューターでは2002年に運用を開始した「地球シミュレータ」などもあります。
また宇宙開発や通信関係にも強みを持っています。
現在は、事業をパブリック事業、エンタープライズ事業、テレコムキャリア事業、システムプラットフォーム事業の4つの事業に分けています。
PC事業は2011年にレノボとの合弁会社を設立し、現在はその株の大半を手放しています。

 

 

【富士通株式会社】
富士通株式会社は東京都港区東新橋に本拠を置く1935年設立の日本の電機メーカーです。
通信やコンピューターで有名で、理化学研究所と共同開発したスーパーコンピューター「京」があります。
独自OSと当時では珍しかったCD-ROMドライブを搭載したPC「FM-TOWNS」シリーズや親指シフトキーボード搭載のワープロ専用機「OASYS」といった他とは少し違った製品を展開していることもありました。
1995年には大型薄型テレビの1つプラズマディスプレイを商品化しています。
また独自プロセッサSPARC64シリーズを持っています。
現在はITシステムやサービスを提供するテクノロジーソリューション、PCやスマホ、カーナビなどで構成されるユビキタスソリューション、LSIや電子部品などから構成されるデバイスソリューションの3つの事業で展開しています。




業績は?


業績も比べておきましょう。

【連結決算:平成29年2月(NEC)、同年3月(富士通)の業績】 (単位円)

NEC
会社
富士通
2兆6,650億
売上高
4兆5,097億
2兆8,248億
前年
4兆7,393億
-5.7%
対前年度比
-4.8%
681億
経常利益
1,289億
273億
当期純利益
953億
999億
包括利益
1,371億
31.8%
自己資本比率
27.6%

売上高は富士通がNEC上回り、その差は1兆8,447億円程です。
経常利益でも富士通がNECを上回り、その差は608億円です。
成長率は共にマイナス成長でNECが-5.7%のに対し富士通は-4.8%とこちらも富士通が上回ります。

売上、成長率、利益全てで富士通という結果になりました。

初任給


これからの就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。 それぞれのグループ内の銀行の初任給を比較します。

【NECは2016年、富士通は2017年実績 初任給(単位:円)】

NEC
学歴
富士通
287,500
博士了
記載なし
234,000
修士了
234,000
210,000
学士卒
210,000
記載なし
高専卒
185,000

NECは高専卒の記載がありません。
富士通は博士了の記載がありません。
比較が出来る修士了、学士卒では同額です。

 

年齢ごとの給与


有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

【平成29年3月決算の比較】

従業員数(単体) 従業員数(連結) 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与(千円)
NEC 21,444 107,729 43.1 18.8 8,049
富士通 33,095 155,069 43.1 20.0 7,970

 

従業員数は富士通がNECを上回ります。その差は単体で11,651人、連結で47,340人です。
平均年齢は同じで、勤続年数では富士通が1.2年長いです。
平均年間給与はNECが7.9万円多いです。

 

【年代別推定年収:単位千円】

年齢 NEC 富士通 差額(NECベース)
25 5,408 5,355 53
30 6,416 6,353 63
35 7,066 6,997 69
40 7,656 7,581 75
45 8,264 8,183 81
50 8,810 8,723 86

(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

 

大きな差ではありませんが、全ての年齢層でNECが富士通を上回ります。
25歳時が一番差が小さく5.3万円、50歳時が一番差が大きく8.6万円の差があります。

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で同じ業種のためカーブの上昇率は同じ数字を使っています。

生涯給与


この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なくこの会社からのみの収入です。

 

会社名 生涯給与
NEC 2億8,529万円
富士通 2億8,249万円

企業シムラ―検索

 

NECが富士通を280万円上回っています。
あまり大きな差は出来ませんでした。

 

 

役員報酬


取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

会社名 役員数 役員報酬
(百万円)
役員賞与
(百万円)
オプション
(百万円)
退職金

(百万円)

1人あたり総報酬
(百万円)
NEC
8 277 0 0 0 34.6
富士通
8 289 86 34 0 51.1

富士通がNECよりも1人当たりの報酬額(年額)では1,650万円多いです。

 

生涯で形成する資産


生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

NEC、富士通の現在31歳の方を例に計算を行います。

結果はシミュライザー(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。

 

NEC 富士通 差額(NECベース)
65歳 7,026万円 6,951万円 75万円
85歳 5,773万円 5,738万円 35万円

65歳時NEC75万円(貯蓄可能額が)上回ります。

これが85歳時には35万円に縮まります。

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)

 

NEC五郎(30歳)

富士通 五郎(30歳)

NECVS富士通

 

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。

左がNECの方、右が富士通の方です。30歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索

 





結論


纏めると以下のような結果です

  • 初任給は比較が出来る学士卒や修士了では同額です。
  • 平均年間給与はNECが7.9万円多いです。
  • 年齢層別給与では全ての年齢層でNECが富士通を上回ります。
    25歳時が一番差が小さく5.3万円、50歳時が一番差が大きく8.6万円の差があります。
  • 生涯年収(従業員として)はNECが280万円多いです。
  • 役員報酬は富士通が1人当たりの報酬額(年額)で1,650万円多いです。 
  • 老後の資産額では85歳時にNECが35万円多いです。

役員報酬以外の初任給、平均年間給与、年齢層別給与、生涯年収、老後の資産全てでNECが上回りました。
業績とは逆の形になりました。
ですが差額はどれも小さいです。
そのため今回引き分けとします。

シミュライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。

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