製紙で有名な王子と日本製紙。就職するならどちらがお得?(2018年入社版)

王子ホールディングス株式会社(以下王子)と日本製紙株式会社(以下日本製紙)、は元は同じ会社で共に製紙で有名です。

王子と日本製紙の給与比較をするうえで以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは4つ

  1. 初任給
  2. 年齢ごとの給与水準
  3. 生涯給与
  4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て製紙業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

 

 

それぞれの特徴


【王子ホールディングス株式会社】
王子ホールディングス株式会社は東京の銀座に本拠を置く、1873年創業、1949年設立の日本の製紙メーカーです。
製紙業界では最大手です。
傘下に王子製紙がありますが、これは4代目の王子製紙です。
現在事業分野は製紙の域を超えています。
以下の事業領域があります。

  • 産業資材・生活消費財ビジネス:板紙、ダンボール、パッケージング、ティッシュ、紙おむつなど
  • 機能材ビジネス:特殊紙、感熱紙、粘着事業、フィルム事業 など
  • 資材環境ビジネス:木材・パルプ事業、エネルギー関連事業など
  • 印刷情報メディアビジネス:新聞用紙、印刷出版用紙、情報用紙など

【日本製紙株式会社】
日本製紙株式会社は東京都お茶の水に本拠を置く、1949年設立の日本の製紙メーカーです。
過度経済力集中排除法にもとづき解体された旧王子製紙の第二会社の1つとして設立されました。
子会社119社、関連会社39社でグループを形成しています。
事業は以下のものがあります。

  • 紙・パルプ事業:洋紙、板紙、家庭紙、特殊紙、雑種紙、パルプ等
  • 紙関連事業:紙加工品、ダンボール、化成品など
  • 木材・建材・土木建設関連事業:木材、建材、土木建設
  • その他:物流、レジャー、その他

 

業績は?


業績も比べておきましょう。

【連結決算:平成29年3月の業績】 (単位円)

王子
会社
日本製紙
1兆4,399億
売上高
9,924億
1兆4,336億
前年
1兆71億
0.4%
対前年度比
-1.4%
512億
経常利益
270億
366億
当期純利益
84億
486億
包括利益
258億
33.2%
自己資本比率
31.0%

売上高は王子が日本製紙を大きく上回り、その差は4,475億円程です。
経常利益でも王子が日本製紙を上回り、その差は242億円です。
成長率は王子がマイナス0.4%のに対し日本製紙はマイナス1.4%とこちらも王子が上回ります。

売上、成長率、利益で王子という結果になりました。

初任給


これからの就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。

【共に2016年実績 初任給(単位:円)】

王子
学歴
日本製紙
235,700
修士了
238,000
222,800
学部卒
220,000

王子グループは王子マネジメントオフィスで一括採用しています。
修士了では日本製紙が学部卒では王子が上回ります。
差額は修士了で2,300円、学部卒で800円です。

 

年齢ごとの給与


有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

【平成29年3月決算の比較】

従業員数(単体) 従業員数(連結) 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与(千円)
王子 376 35,392 43.5 16.4 8,798
日本製紙 4,999 13,057 42.2 21.3 6,841

 

従業員数は単体では日本製紙、連結では王子が上回ります。その差は単体で4,623人、連結で22,335人です。
平均年齢はほぼ同じで王子が1.3歳高く、勤続年数では日本製紙が4.9年長いです。
平均年間給与は王子が195.7万円多いです。

 

【年代別推定年収:単位千円】

年齢 王子 日本製紙 差額(王子ベース)
25 5,879 4,654 1,225
30 6,974 5,521 1,453
35 7,681 6,081 1,600
40 8,322 6,589 1,733
45 8,983 7,112 1,871
50 9,576 7,582 1,995

(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

 

全ての年齢層で王子が日本製紙を上回ります。
25歳時が一番差が小さく122.5万円、50歳時が一番差が大きく199.5万円の差があります。

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で同じ業種のため同じ数字を使っています。

生涯給与


この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なくこの会社からのみの収入です。

 

会社名 生涯給与
王子 3億1,011万円
日本製紙 2億4,552万円

企業シムラ―検索

 

王子が日本製紙を6,459万円上回っています。

 

 

役員報酬


取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

会社名 役員数 役員報酬
(百万円)
役員賞与
(百万円)
オプション
(百万円)
退職金

(百万円)

1人あたり総報酬
(百万円)
王子
11 286 281 21 0 53.5
日本製紙
7 368 0 0 0 52.6

王子が日本製紙よりも1人当たりの報酬額(年額)では90万円多いです。

 

生涯で形成する資産


生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

王子、日本製紙の現在31歳の方を例に計算を行います。

結果はシミュライザー(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。

 

王子 日本製紙 差額(王子ベース)
65歳 6,323万円 4,891万円 1,432万円
85歳 3,973万円 3,648万円 325万円

65歳時王子1,432万円(貯蓄可能額が)上回ります。

これが85歳時325万円に縮まります。

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)

 

王子五郎(30歳)

日本製紙 五郎(30歳)

王子VS日本製紙

 

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。

左が王子の方、右が日本製紙の方です。30歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索

 

結論


纏めると以下のような結果です

  • 初任給は修士了では日本製紙が学部卒では王子が上回ります。
    差額は修士了で2,300円、学部卒で800円です。
  • 平均年間給与は王子が195.7万円多いです。
  • 年齢層別給与では全ての年齢層で王子が日本製紙を上回ります。
    25歳時が一番差が小さく122.5万円、50歳時が一番差が大きく199.5万円の差があります。
  • 生涯年収(従業員として)は王子が6,459万円多いです。
  • 役員報酬は王子が1人当たりの報酬額(年額)で90万円多いです。 
  • 老後の資産額では85歳時に王子が325万円多いです。

平均年間給与、年齢層別給与、生涯年収、役員報酬、老後の資産で王子が上回りました。
そのため今回王子の勝ちとします。

シミュライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。

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