ガラスで有名な旭硝子と日本板硝子。就職するならどちらがお得?(2018年入社版)

旭硝子株式会社(以下旭硝子)と日本板硝子株式会社(以下日本板硝子)、は共にガラス製造で有名です。

旭硝子と日本板硝子の給与比較をするうえで以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは4つ

  1. 初任給
  2. 年齢ごとの給与水準
  3. 生涯給与
  4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見てガラス業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

 

 

それぞれの特徴


【旭硝子株式会社】
旭硝子株式会社は東京都千代田区丸の内の新丸ビルに本拠を置く、1907年創立、1950年設立の日本のガラスメーカーです。
フロート板ガラス、自動車ガラス、ステッパーレンズ用石英素材、フッ素樹脂において世界市場のシェア1位です。
三菱グループに属していて、子会社230社、関連会社45社あります。
事業はガラス、電子、化学品、セラミックスの4つのセグメントに分かれていて、以下の実績があります。

  • ドイツ、アリアンツ・アリーナの特殊フィルム
  • 東京スカイツリーのガラス床、窓ガラス、外部鉄骨の塗料用フッ素樹脂
  • マリーナ・ベイ・サンズの塗料用フッ素樹脂

【日本板硝子株式会社】
日本板硝子株式会社は東京都港区三田に本拠を置く、1918年設立の日本のガラスメーカーです。
世界最大級のガラスメーカーで、住友グループに属しています。
事業部門は以下の3つがあります。

  • 建築用ガラス事業
  • 自動車用ガラス事業
  • 高機能ガラス事業

建築用ガラスと自動車用ガラスが売上の90%以上です。
2006年に英国大手のガラスメーカーピルキントン社を買収しグローバル展開をしていて、100カ国以上で製品の販売をしています。

業績は?


業績も比べておきましょう。

【単体決算:平成28年12月(旭硝子)、平成29年3月(日本板硝子)の業績】 (単位円)

旭硝子
会社
日本板硝子
1兆2,826億
売上高
5,808億
1兆3,263億
前年
6,292億
−3.3%
対前年度比
-7.7%
675億
経常利益
148億
474億
当期純利益
56億
215億
包括利益
-181億
55.28%
自己資本比率
15.7%

売上高は旭硝子が日本板硝子を大きく上回り、その差は7,018億円程です。
経常利益でも旭硝子が日本板硝子を上回り、その差は527億円です。
成長率は共にマイナス成長で旭硝子がマイナス3.3%のに対し日本板硝子はマイナス7.7%とこちらも旭硝子が上回ります。

売上、成長率、利益で旭硝子という結果になりました。

初任給


これからの就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。 それぞれのグループ内の銀行の初任給を比較します。

【共に2016年実績 初任給(単位:円)】

旭硝子
学歴
日本板硝子
290,000
博士了
記載なし
240,000
修士了
239,800
205,000
学部卒
217,400

日本板硝子は博士了の記載がありません。
比較ができる修士了では旭硝子が学部卒では日本板硝子が上回ります。
差額は修士了で200円、学部卒で12,400円です。

 

年齢ごとの給与


有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

【平成28年12月(旭硝子)、平成29年3月(日本板硝子)決算の比較】

従業員数(単体) 従業員数(連結) 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与(千円)
旭硝子 6,024 50,963 42.5 18.5 8,090
日本板硝子 1,952 26,950 43.9 19.9 7,514

 

従業員数は単体でも連結でに旭硝子が上回ります。その差は単体で4,072人、連結で24,013人です。
平均年齢は日本板硝子が1.4歳高く、勤続年数でも日本板硝子が1.4年長いです。
平均年間給与は旭硝子が57.6万円多いです。

 

【年代別推定年収:単位千円】

年齢 旭硝子 日本板硝子 差額(旭硝子ベース)
25 5,296 4,993 303
30 6,199 5,923 276
35 6,944 6,524 420
40 7,699 7,068 631
45 8,391 7,629 762
50 8,689 8,134 555

(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

 

全ての年齢層で旭硝子が日本板硝子を上回ります。
30歳時が一番差が小さく27.6万円、45歳時が一番差が大きく76.2万円の差があります。

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で同じ業種ですが、反映させている統計局のデータが旭硝子は平成26年の物を、日本板硝子は平成27年の物を使っているためカーブの上昇率は違う数字を使っています。
これは旭硝子は平成28年12月の有価証券報告書のデータを使い、日本板硝子は平成29年3月の有価証券報告書のデータを使っているためです。

生涯給与


この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なくこの会社からのみの収入です。

 

会社名 生涯給与
旭硝子 2億8,135万円
日本板硝子 2億6,339万円

企業シムラ―検索

 

旭硝子が日本板硝子を1,797万円上回っています。

 

 

役員報酬


取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

会社名 役員数 役員報酬
(百万円)
役員賞与
(百万円)
オプション
(百万円)
退職金

(百万円)

1人あたり総報酬
(百万円)
旭硝子
4 260 70 73 0 100.8
日本板硝子
6 65 2 0 0 11.2

旭硝子が日本板硝子よりも1人当たりの報酬額(年額)では8,960万円多いです。

 

生涯で形成する資産


生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

旭硝子の現在31歳の方、日本板硝子の現在30歳の方を例に計算を行います。

結果はシミュライザー(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。

 

旭硝子 日本板硝子 差額(旭硝子ベース)
65歳 5,413万円 5,220万円 193万円
85歳 3,688万円 3,669万円 -1万円

65歳時旭硝子193万円(貯蓄可能額が)上回ります。

これが85歳時は逆転して日本板硝子が1万円上回ります。
これは旭硝子の支出が日本板硝子より多い、つまりより良い生活をしているためです。

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)

 

旭硝子五郎(31歳)

日本板硝子 五郎(30歳)

旭硝子VS日本板硝子

 

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。

左が旭硝子の方、右が日本板硝子の方です。30歳、31歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)
年齢が違うのは旭硝子が2016年12月の、日本板硝子が2017年3月の有価証券報告書のデータを使っているためです。

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索

結論


纏めると以下のような結果です

  • 初任給は修士了では旭硝子が学部卒では日本板硝子が上回ります。
    差額は修士了で200円、学部卒で12,400円です。
  • 平均年間給与は旭硝子が57.6万円多いです。
  • 年齢層別給与では全ての年齢層で旭硝子が日本板硝子を上回ります。
    30歳時が一番差が小さく27.6万円、45歳時が一番差が大きく76.2万円の差があります。
  • 生涯年収(従業員として)は旭硝子が1,797万円多いです。
  • 役員報酬は旭硝子が1人当たりの報酬額(年額)で8,960万円多いです。 
  • 老後の資産額では85歳時に日本板硝子が1万円多いです。

平均年間給与、年齢層別給与、生涯年収、役員報酬で旭硝子が上回りました。
老後の資産では日本板硝子が僅かに上回りましたがこれは旭硝子の支出が日本板硝子より多い、つまりよりよい生活をしているためです。
そのため今回旭硝子の勝ちとします。

シミュライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。

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