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合弁計画が白紙になりそうな昭和シェル石油と出光興産、就職するならどちらがお得?(2017年入社版)

昭和シェル石油株式会社(以下昭和シェル石油)と出光興産株式会社(以下出光興産)は共に大手石油元売り会社で合弁を目指していましたが、出光興産の創業家が合弁に反対していて合弁計画が白紙になるかもしれません。そんな2社は待遇面でどう違うのか比較してみました。

昭和シェル石油と出光興産、両社の給与比較をするうえで以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは4つ

  1. 初任給
  2. 年齢ごとの給与水準
  3. 生涯給与
  4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て共に石油元売業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

 

 

それぞれの特徴


【昭和シェル石油株式会社】
昭和シェル石油は国内5位の石油元売り会社です。
ロイヤルダッチ/シェルグループに属しています。
前身のライジングサン石油株式会社は1900年に誕生していて、シェルグループの日本での事業活動は100年を超えます。
1985年にシェル石油と昭和石油が合弁し昭和シェル石油が発足しました。
昭和シェル石油の事業は以下の4つの事業領域を持っています。

  • 石油事業
  • 太陽電池事業
  • 成長の芽の育成
  • 電力事業

販売実績としては2兆1,776億円のうち2兆円以上を石油事業が担っています。

F1チームスクーデリア・フェラーリとパートナーシップを結んでいます。

 

【出光興産株式会社】
出光興産は創業1911年の日本の民族系の石油元売り会社です。国内2位です。
創業時から上場前まで出勤簿なし、定年なし、労働組合なしの「大家族主義」という日本的経営を標榜していました。
このような社風のため組合の力が強い昭和シェル石油とは社風が大きく違うと創業家が合弁に反対しています。
また経営陣が行おうとしている昭和シェル石油との合弁には2/3以上の議決権が必要ですが、現在創業家側は33.92%の議決権を持っているとしていて合弁は困難な状況です。
業務内容は以下のものとしています。

  • 石油精製並びに油脂製造、販売
  • 石油化学製品の製造・販売
  • 石油、石炭、地熱、その他鉱物資源の調査、開発並びに採取
  • 農業薬品、農業用資材並びに化学薬品製造業 電子機能材料の開発、製造および販売
  • 各種化学工業用および環境保全用機械設備・機器の設計、施工、製作および売買
  • 不動産の売買、賃貸借、管理
  • コンピューターソフトウェアの開発、販売およびコンサルティング

北海油田やオーストラリアの炭鉱の開発も行っています。

業績は?


業績も比べておきましょう。

【連結決算:平成27年度の業績】 (単位円)

昭和シェル石油
会社
出光興産
2兆1,776億
売上高
3兆5,702億
2兆9,980億
前年
4兆6,297億
-27.3%
対前年度比
-22.9%
-132億
経常利益
-219億
-275億
当期純利益
-360億
-268億
包括利益
-865億
23.2%
自己資本比率
20.8%
固定式:3,212
セルフ式:984
ガソリンスタンド数
3,725

売上高では出光興産が昭和シェル石油を大きく上回り、その差は1兆4,000億円ほどです。
経常利益では昭和シェル石油が出光興産を上回り、その差は87億円ですが共に赤字です。
売上の成長率も共にマイナス成長で昭和シェル石油は前年対比で-27.3%に対し、出光興産は-22.9%とこちらは出光興産が上回っています。
売上、成長率、で出光興産が上回っていますが、利益では昭和シェル石油が上回っています。
どちらも経営状況は厳しいようです。

 

初任給


これからの就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。

【2017年4月入社社員初任給(単位:円)】

昭和シェル石油石油
学歴
出光興産
294,000
博士了
275,280
263,530
修士了
250,750
250,420
大学卒
232,850

どちらも初任給としては高めですが、全ての学歴で昭和シェル石油が出光興産を上回ります。
差額は13,000円〜19,000円ほどです。

年齢ごとの給与


有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

【2015年度3月決算の比較】

従業員数 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与(千円)
昭和シェル石油 808 44 19.9 9,258
出光興産 4,090 42 20 7,968

 

従業員数は出光興産が昭和シェル石油を大きく上回ります。
平均年齢は昭和シェル石油が2歳高く、勤続年数はほぼ同じで出光興産が0.1年長いです。
平均年間給与は昭和シェル石油が129万円多いです。

 

【年代別推定年収 単位千円】

年齢 昭和シェル石油 出光興産 差額(昭和シェル石油ベース)
25 5,929 5,255 674
30 6,940 6,150 789
35 7,774 6,890 884
40 8,620 7,639 980
45 9,395 8,326 1,069
50 9,728 8,621 1,106

(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

 

 

全年齢層で昭和シェル石油が出光興産を上回ります。

25歳時は67.4万円、ピーク時の50歳時は110.6万円昭和シェル石油が出光興産を上回ります、

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で同じ業種のためカーブの上昇率等は同じ数字を使っています。

生涯給与


この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なくこの会社からのみの収入です。

 

会社名 生涯給与
昭和シェル石油 3億1,499万円
出光興産 2億7,916万円

企業シムラ―検索

 

昭和シェル石油が出光興産を3,500万円以上上回っています。
都心の新築分譲マンションを十分狙える金額です。

 

 

役員報酬


取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

会社名 役員数 役員報酬
(百万円)
役員賞与
(百万円)
オプション
(百万円)
退職金
(百万円)
1人あたり総報酬
(百万円)
昭和シェル石油
3 235 38 0 0 91.0
出光興産
10 584 0 0 0 58.4

 

昭和シェル石油が出光興産よりも1人当たりの報酬額(年額)では3,260万円多いです。

生涯で形成する資産


生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

昭和シェル石油、出光興産の現在30歳の方を例に計算を行います。

結果はシミュライザー(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。

 

昭和シェル石油 出光興産 差額(昭和シェル石油ベース)
65歳 7,181万円 6,384万円 797万円
85歳 5,289万円 5,067万円 222万円

65歳時昭和シェル石油797万円(貯蓄可能額が)上回ります。
これが85歳時では222万円に縮まります
しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)

 

昭和シェル石油 五郎(30歳)

出光興産 五郎(30歳)

昭和シェルVS出光興産 2016-06-30 14.03.32

 

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。
左が昭和シェル石油の方、右が出光興産の方です。30歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索

 

結論


初任給は昭和シェル石油が全ての学歴で多いです
平均年収も昭和シェル石油が129万円多く、年齢層別平均給与も全年齢層で昭和シェル石油が高く、25歳時で67.4万円、ピーク時の50歳時で110.6万円の差があります。
昭和シェル石油の生涯年収(従業員として)は出光興産のそれに比べ3,500万円以上多くなっています。

役員になってからの待遇では、年平均で3,260万円ほど昭和シェル石油が上回りました。
最後に65歳以降の資産額で比較すると、やはり昭和シェル石油が上回っていて85歳時の差額は222万円です。
そのため今回は昭和シェル石油の勝ちとします。

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