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ANAとJAL、日本の2大航空企業2社で生涯年収・人生計画にどれだけ違いがある?(2015年版)初任給から役員報酬まで

原油価格の下落が世界経済に悪い影響を及ぼしていますが、原油価格の下落も悪いことばかりではありません。

2013年9月9日に1バレル109.62ドルだった原油価格は2016年2月11日には26.21ドル1/4以下まで落ちています。

この原油価格の下落により燃料費が大幅に削減できる運輸・空輸業界。

今日は日本の代表的なエアライン2つを比較してみます。

 

そこでANAホールディングス株式会社(以下ANA)と日本航空株式会社(以下JAL)は年収・待遇面でどう違うのか比較してみました。

生涯給与のランキングはこちら

 

ANAとJAL、両社の給与比較をするうえで以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは4つ

  1. 初任給
  2. 年齢ごとの給与水準
  3. 生涯給与
  4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を調べて、空輸業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

 

それぞれの特徴


【ANAホールディングス株式会社】

  • 会社設立 1952年(昭和27年)12月27日
  • 代表取締役社長  片野坂 真哉
  • 資本金 318,789百万円
  • 本社 東京都港区新橋
  • 従業員数 161人 連結従業員数34,919人(2015年3月31日現在)
  • 売上高
    • 連結 1,713,457百万円
  • 事業概要
    • グループの経営戦略策定、経営管理及びそれに付帯する業務
    • 航空事業
    • 航空関連事業
    • 旅行事業
    • 商社事業
    • グループ経営理念
      • 安心と信頼を基礎に、世界をつなぐ心の翼で、夢にあふれる未来に貢献します
    • グループ経営ビジョン
      • ANAグループは、お客様満足と価値創造で世界のリーディングエアライングループを目指します。
    • グループ行動指針(ANA’s Way)
      • 私たちは「あんしん、あったか、あかるく元気!」に、次のように行動します。
        1. 安全(Safety):安全こそ経営の基盤、まもり続けます。
        2. お客様視点(Customer Orientation):常にお客様の視点に立って、最高の価値を生み出します。
        3. 社会への責任(Social Responsibility):誠実かつ公正に、より良い社会に貢献します。
        4. チームスピリット(Team Sprit):多様性を活かし、真摯に議論し一致して行動します。
        5. 努力と挑戦(Endeavor):グローバルな視野を持って、ひたむきに努力し枠を越えて挑戦します。

    ANAホールディングス株式会社は1952年創業の日本の民間航空会社です。スターアライアンスグループに所属しています。
    LCCのバニラ・エアを持っているほか、スカイマークの再建に関与しています。
    また貨物事業では沖縄県に通関や検疫も行える24時間体制の「沖縄貨物ハブ」を作り、ヤマト運輸と連携し日本の地方からアジア諸国への貨物輸送時間の大幅な短縮を実現しています。
    今まで3日かかっていたのが翌日の昼過ぎに届くほどに流通が整備されており、産地直送ビジネス拡大にも貢献しています。

     

    【日本航空株式会社】

    • 設立 1988年4月11日
    • 資本金 355,845百万円 *百万円未満切り捨て
    • 本社 東京都品川区東品川
    • 代表取締役社長 植木 義晴
    • 従業員数 11,007人(2015年3月31日現在)
    • 連結従業員数 31,534人 (2015年3月31日現在)
    • 営業収益 連結 1兆3,447億円(2015年3月期)
    • 事業内容
      1. 定期航空運送事業及び不定期航空運送事業
      2. 航空機使用事業
      3. その他附帯する又は関連する一切の事業
    • JALグループ企業理念
      • 公明正大で、大義名分のある高い目的を掲げ、これを全社員で共有することで、目的に向かって全社員が一体感をもって力を合わせていくことができると考えています。
      • JALグループは、全社員の物心両面の幸福を追求し、
        • 一、お客様に最高のサービスを提供します
        • 一、企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献します。

    日本航空株式会社は1951年設立の航空会社です。元は民営会社でしたが1953年に政府の出資を受けて半官半民の特殊会社となりました。
    その後1987年に完全民営化をしています。
    2002年には当時の日本の三大航空会社の一翼である株式会社日本エアシステムと経営統合しました。
    2010年に会社更生手続きを申立しており、2011年には更生手続を完了しています。
    JALは2007年に「ワンワールド」アライアンスに加盟しています。苦難の時期を乗り越えて、かつてのフラグシップが見事な再生を果たしてきています。

       

      業績は?


      業績も比べておきましょう。

      【2014年度の業績:連結決算】 (単位円)

      ANA 会社 JAL
      1兆7,134億5,700万 売上高 1兆3,447億円1,100万
      1兆5,701億4,500万 前年 1兆3,093億4,300万
      9.1% 対前年度比 2.9%
      671億2,900万 経常利益 1,752億7,500万
      392億3,900万 当期純利益 1,490億4,500万
      571億4,200万 包括利益 1,517億6,800万
      34.7% 自己資本比率 52.7%

      売上高はANAがJALの1.27倍で、3,687億ほど上回っていてます。
      経常利益で1,081億円ほど、当期純利益で1,098億円ほど、包括利益は946億円ほどJALがANAを上回っています。
      売上の成長率ではANAが9.1%なのに対してJALが2.9%でANAの方が上回る結果となっています。

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      初任給


      これからの就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。

      【ANA】(総合職事務職)

      2016年4月入社社員

      • 給与  212,000円
      • 昇給 年1回
      • 賞与 年2回(夏・冬)
      • 休日
        • 土・日・祝日・年末年始
        • 年次有給休暇・夏季特別休暇など※変則勤務部門では振替休日
      • 各種制度
        • 階層別研修
        • 自己啓発プログラム(オープンセミナー・通信教育)
        • 専門教育あり

       

      【JAL】

      • 給与 222,000円 昇給・賞与あり
      • 休日休暇
        • 完全週休2日制(土日)
        • 祝日
        • 年末年始休暇
        • 年次有給休暇、
        • 慶弔特別休暇ほか※空港など一部交代制勤務あり
      • その他 各種社会保険あり

      初任給ではJALがANAより1万円高いです。

       

      年齢ごとの給与


      有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

      【2014年度決算の比較(単体)】

      従業員数 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与(千円)
      ANA 161 47.1 1.58 7,896
      JAL 11,007 38.7 14.4 7,355

      従業員数はJALがホールディングカンパニーのANAより1万人以上多くなっています。
      平均年齢はANAが8.4歳高いです。

      平均勤続年数はJALが12.82年長いです。

      従業員数や平均勤続年数に大きな差があるのはANA側は2013年にホールディングス制に移行しているためです。

       

      平均年間給与はANAJALより54.1万円ほど高いです。

       

       

      【年代別推定年収 単位千円】

      年齢 ANA JAL 差額
      25 5700 5642 58
      30 6405 6341 65
      35 7065 6994 71
      40 7469 7393 75
      45 7742 7664 78
      50 8129 8047 82

      (両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)

      こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

       

      全年齢層でANAJALを上回っています。
      25歳時でおよそ5.8万円の差があり、ピーク時の50歳時では8.2万円の差があります。
      ANAが上回っているものの大きな差ではないです。

      これらの年収は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
      給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
      2つとも同じ業種のためカーブの上昇率等は共通の数字を使っています。

      生涯給与


      この年収で生涯もらえる給与を計算します。生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。副業等一切なくこの会社からのみの収入です。

      会社名 生涯給与
      ANA 2億7,401万円
      JAL 2億7,125万円

      企業シムラ―検索

       

      ANAがJAL276万円ほど上回っています。

      差が大変大変小さくなっているのは、国内航空業界の中で大手はこの2社であり、人材の取得合戦により年収はかなり近い水準のものになっています。

       

       

      役員報酬


      取締役の報酬を見てみます。

      会社名 役員数 役員報酬(百万円) 役員賞与(百万円) オプション(百万円) 退職金(百
      万円)
      1人あたり総報酬(百万円)
      ANA 6 295 49 0 0 57.3
      JAL 7 211 85 0 0 42.3

       

      役員の総報酬(役員報酬+役員賞与+オプション)ではANAJAL1,500万円ほど上回ります。

       

      生涯で形成する資産


      生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
      両者とも統計的に平均的な支出を一生続けたとして、上記の生涯年収をベースにどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

       

      ANA、JALの現在30歳の方を例に計算を行います。
      結果はシミュライザー(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました

       

      ANA JAL 差額
      65歳 4,733万円 4,680万円 53万円
      85歳 3,013万円 3,004万円 9万円

       

      65歳時にANAが53万円(貯蓄可能額が)上回ります。
      これが85歳時では9万円と縮まります。その差は驚くほど小さくなっています。

       

      ANAの方が老後の資産が多いですが、JALとの差は65歳時に比べると85歳時はさらに小さくなります。

       

      僅かな差異はありますが、両者とも安定的な老後が約束されているようです。

      (当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)

       

      ANA五郎(30歳)

      日本航空(JAL)五郎(30歳)

      ANA VS JAL 2016-02-12 11.39.21

      しかし支出面での使いすぎや、疾病、運用有無(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)、家族構成でその結果は大きく異なることになります。

      左がANAの方、右がJAL(日本航空)の方です。

      30歳には五郎と名前がついています。(全上場企業共通ルール)

      システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索

       

      結論


      初任給ではJALがANAを1万円上回ります。
      しかし全年齢層、平均給与、生涯年収、役員報酬全てでANAがJALより高いです。


      生涯年収(従業員として)は276万円、役員になってからの待遇は1,500万円ANAがJALより多いです。
      最後に65歳以降の資産額で比較するとANA65歳時53万円85歳時に9万円多いです。
      今回の比較で差はでて初任給以外ではANAが上回っていましたが、さすが競合する2社、その差は大きくありません。

      そのため今回は引き分けとします。

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