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ファーストリテイリングとソフトバンクで生涯年収・人生計画にどれだけ違いがある?

ファーストリテイリングとソフトバンクは業種は違えど誰もが知る日本を代表すると大企業2社です。

柳井社長、孫社長というカリスマに導かれる超巨大会社です。

 

待遇にも前向きで、ソフトバンクの次期社長に外部から登用されたニケシュ・アローラ氏にソフトバンクが支払った報酬が、165億円あまり、というニュースは注目されました。

またファーストリテイリングの報酬体系も話題になったが、37歳以上の執行役員では平均で9千万円以上の報酬を受け取ることができます。

 

今回財務データをベースに一生この2社で働いた場合にどのように待遇、お金について違うのかを見てみたいと思います。

 

 

社員の目、従業員の目でこの会社を評価した場合にどのようになるのかを見ていきます。

ポイントは4つ

  1. 初任給
  2. 年齢ごとの給与水準
  3. 生涯給与
  4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て商社人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

 

業績


会社の業績は報酬・給与体系に大きな影響を及ぼします。なので業績を簡単に比べておきましょう。

アパレル業界と通信会社とは単純に比較することはできませんが、競争の激しい業界といえるでしょう。

ファーストリテイリングはファストファッションのカテゴリーに分類され、世界的に競争は激しく、価格面や品質面での弛まぬ努力が必要となっています。

一方、

ソフトバンクの携帯・モバイル業界でも端末ビジネスは限界が見えてきており、海外市場の拡大、ロボットや他のビジネスへの取り組みが積極的になってきている。

その中で2社は確実に成長を遂げてきました。

 

【26年度の業績】 (単位百万円)

会社 売上高 前年 成長率
ファーストリテイリング 1兆3,481億円 1兆880億円 23%
ソフトバンク 8兆6,702億円 6兆6,666億円 30%

売上高ではソフトバンクが9兆円に迫る勢いで、ファーストリテイリングのおよそ6.4倍になります。

成長率でもソフトバンクが30%、ファーストリテイリングが23%とソフトバンクが7%も上回っています。

アパレルも通信・モバイル業界も世界レベルで厳しい競争を行っていますが、成長率は両社とも20%以上と高い水準を維持しており、ソフトバンクが7%ほどファーストリテイリングをリードしています。

 

初任給


すでに社員の方は昔と今では少し違うかもしれませんが、これからの就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。

 

【ファーストリテイリング】

ユニクロ

2016年4月入社グローバルリーダー社員募集要項より

  • 給与
    • 初任給 月給210,000円
  • 昇級 ・ 賞与: 年2回(人事評価に応じて決定、加えて業績に応じて決算賞与有)
  • 諸手当:残業手当、通勤交通費(当社規定による)
  • 勤務時間 : 実働8時間
  • 休日休暇
    • 完全週休2日制
    • 前期・後期特別休暇(各8日、年間16日)
    • 年次有給休暇
    • 特別・慶弔休暇
  • 教育制度
    • 新入社員研修
    • 新人店長研修
    • 新人SV研修
    • 語学研修
    • 留学制度有り
    • 販売計画研修
    • 売場塾
    • 在庫塾
  • ※上記以外にも、グレード、職階によって他研修有
  •  福利厚生
    • 社会保険完備
      • 健康
      • 厚生年金
      • 労災
      • 雇用保険
    • 確定拠出年金(401 K)
    • 社員持株制度
    • 社員割引制度
    • 育児・介護休暇制度
    • 社宅制度(当社規定による)

 

【ソフトバンク】

ソフトバンク株式会社

2016年4月入社社員用募集要項より

  • 営業・企画職/エンジニア職
  • 給与
    • 博士了 月給243,000円
    • 修士了 月給230,000円
    • 大学卒 月給220,000円
    • 高専卒 月給210,000円
  • 賞与 : 年2回(年間平均5ヶ月)
  • 昇級 : 年1回(原則)
  • 勤務時間
    • 営業・企画職/アソシエイト職
      • 午前9時~午後5時45分(実働7時間45分)
        ※ フレックスタイム制あり
    • エンジニア職
      • 午前9時~午後5時45分(実働7時間45分)
        ※ シフト勤務・交替制勤務あり
        ※ フレックスタイム制あり
  • 休日休暇
    • 週休2日制(年間休日121日/2014年度)
    • 年次有給休暇
    • 慶弔休暇
    • アニバーサリー休暇
    • リフレッシュ休暇
    • 産前産後休暇
    • 育児休業
    • 配偶者出産休暇
    • キッズ休暇
    • 介護休暇
    • 介護休業
    • 看護休暇
    • ボランティア活動休暇
    • ドナー休暇
    • ハンディキャップ休暇(障がいのための通院休暇) など
  • 諸手当
    • 割増手当(時間外勤務手当、深夜勤務手当、休日勤務手当)
    • 通勤手当
    • 転勤補助
    • 新卒住宅補助 など
  • 保険
    • 健康保険
    • 厚生年金
    • 雇用保険
    • 労災保険完備
  • 福利厚生
    • 財形貯蓄
    • 慶弔見舞金
    • 確定拠出年金制度
    • 育児支援制度
    • 福利厚生サービス会社(ベネフィット・ワン)提携 など
  • 研修制度
    • 能力開発体系に基づく研修
      • 新入社員研修
      • 新入社員フォローアップ
      • 3年目社員ステップアップ研修
      • 新任管理職層研修
      • 各種スキル研修
      • 英語研修
      • その他eラーニングを活用した多様なプログラム
    • OJT など
  • その他
    • 各キャリア開発支援制度(社内公募、資格取得支援 など)
    • 英語力向上インセンティブ制度
    • パソコン・携帯電話貸与(弊社規定による)
    • Yahoo!BB社員モニタ制度/社員利用制度
    • 永年勤続表彰 など

初任給では大卒以上ではソフトバンクの方が高いようです。

ソフトバンクはさらに休暇や手当といった点でファーストリテイリングより好条件と思われます。

 

年齢ごとの給与


有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

ソフトバンクの子会社を含めたグループの総従業員数は66,154人となっており、米国スプリント(従業員数29,670人)の買収もあり、非常に巨大なグループですが、その司令塔であるソフトバンク本体は202名と少数精鋭です。

ファーストリテイリンググループの総従業員数は30,448人ですが、国内のユニクロの従業員は4,182人、海外20,072人と海外の従業員数の割合が非常に高いのが特徴です。グループの司令塔であるファーストリテイリングは1,088名となっています。

 

【2015年度3月決算の比較】

従業員数 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与(千円)
ファーストリテイリング 1,088 36.5 5.2 7,359
ソフトバンク 202 39.5 7.3 11,007

若干ソフトバンクの方が勤続年数が長く、平均年齢が高い分、平均給与も高めになっています。

まだ若い会社であることもあり、両社とも平均勤続年数は短くなっています。

 

それではこの数値をもとに業界の給与カーブ等の統計を考慮し、年齢別の平均給与を計算してみます。

年齢ごとの推定給与は以下の通りです。

 

【推定年収 単位千円

年齢 ファーストリテイリング(A) ソフトバンク(B) 差額(A)-(B)
25 4,839 6,739 ‐1,900
30 6,283 8,182 ‐1,899
35 7,114 9,613 ‐2,499
40 7,583 11,161 ‐3,578
45 7,776 12,546 ‐4,770
50 7,938 13,258 ‐5,320

(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)

 

こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

すべて年齢でソフトバンクがファーストリテイリングを上回っています。

25歳時でおよそ190万円ソフトバンクが上ですが、50歳時ではおよそ532万円ソフトバンクが上回っています。
これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。

ファーストリテイリングとソフトバンクは違う業種のためカーブの上昇率等は違った数字が使われています。

ソフトバンクがかなり有利となります。

 

生涯給与


この年収で生涯もらえる給与を計算します。生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。副業等一切なくこの会社からのみの収入です。

会社名 生涯給与
ファーストリテイリング 2億6,842万円
ソフトバンク 4億1,005万円
差異 -1億4,163万円

(さらに詳細なデータ、シミュレーションを行い方は企業シムラ―検索)

ソフトバンクがファーストリテイリングを1億4,163万円上回ります。

 

ソフトバンクが大きく上回っていますが、これはあくまでも平均値。

 

ファーストリテイリングの実力主義により、高い評価を得れば同じ年でも大きな差が出ます。

40歳からの部長やリーダー(グレードE3)で年収の最高額と最低額を比べると1,805万円もの差ができます。

となるとソフトバンクを逆転することも可能かもしれません。

役員報酬


最後に経営の責任を担う取締役の報酬を見て、大成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

会社名 役員数 役員報酬
(百万円)
役員賞与
(百万円)
オプション
(百万円)
1人あたり総報酬
(百万円)
ファーストリテイリング 1 240 0 0 240
ソフトバンク 5 183 22 0 41

 

役員の数はソフトバンクが多いのですが、ファーストリテイリングソフトバンクよりも1人当たりの報酬額ではおよそ2億円多いです。

ファーストリテイリングの社内役員は代表取締役会長兼社長の柳井正氏ただ1人です。

ソフトバンクの総報酬の中にはニケシュ・アローラ氏に支払った報酬165億円(契約金のようなもの)は含まれていません。

生涯で形成する資産


生涯給与から生涯支出を差し引いた生涯資産はいくらになっているかを計算してみました。

両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

 

ファーストリテイリング、ソフトバンクの現在30歳の方を例に計算を行います。

結果はシミュライザー(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。

 

ファーストリテイリング ソフトバンク 差額
65歳 3,489万円 10,490万円 7,001万円
85歳 1,251万円 6,334万円 5,083万円

 

65歳時ソフトバンク7,001万円上回ります。

85歳時にはその差が5,083万円に縮まります。

 

差はあっても、両者とも安定的な老後が約束されているようです。

(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)

 

【シミュライズ・システム計算結果】

ファーストリテイリングVSソフトバンク 2015-08-21 12.44.52

 

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていない設定です。)で大きく異なることになります。

左がファーストリテイリングの方、右がソフトバンクの方です。30歳の企業シムラには五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)

 

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索

 

結論


それではまとめに入りましょう。

  1. 初任給  ソフトバンク
  2. 年齢ごとの給与水準 ソフトバンク
  3. 生涯給与 ソフトバンク
  4. 役員報酬 ファーストリテイリング

役員報酬においてはファーストリテイリングが勝ちですが、

他の3つのの資産もともにソフトバンクの方が資産額が多いのでソフトバンクの勝ちとします。

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