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50歳になるといろいろ考える。老後の生活と運用の話。預金?投信?どっちが得?

退職の近い方、すでに退職したばかりの方、老後について真剣に悩んでいらっしゃることと思います。今日は50歳(アラフィフ)の方々の立場で考えます。

いろいろなメディアで老後の生活に3000万円必要とか、1億必要だとか、あれこれ言われていますが情報が不確かで、不安は募るばかりです。

ファイナンシャルプランナーに相談するのか、銀行に行くのか、保険関連のところか?郵便局?う~ん、困ったとお悩みの方は多くないですか?

シミュライズではそういった退職後の生活にもフォーカスを当てていきます。

(年に数回はこんなところに旅行にも行きたいですよね。)

 

老後の生活を送るために考えることは3つに決まっています。

  1. 支出をどれだけ減らせるか?
  2. 退職後年金以外に収入を得る方法はあるか?
  3. 資産運用で増やすことはできるか?

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今日はいろいろと具体例を見て、その損得を考えていきましょう。

 

 

支出をどれだけ減らすか?

まず老後資金がいくら必要かを見ておきましょう。

生命保険文化センター(公正・中立な立場で生活設計と生命保険に関する情報を提供)の情報を確認していきましょう。

 

  • 老後の最低日常生活費は平均月額22.0万円

生命保険文化センターが行った意識調査によると、夫婦2人で老後生活を送る上で必要と考える最低日常生活費は平均22.0万円となっています。分布をみると「20~25万円未満」が、32.3%と最も多くなっています。

老後の最低日常生活費

<生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/平成25年度>

最低生活費

 

 

  • ゆとりある老後生活費は平均月額35.4万円

また、ゆとりある老後生活を送るための費用として、最低日常生活費以外に必要と考える金額は平均13.4万円となっています。

その結果、「最低日常生活費」と「ゆとりのための上乗せ額」を合計した「ゆとりある老後生活費」は平均で35.4万円となります。

なお、ゆとりのための上乗せ額の使途は、「旅行やレジャー」がもっとも高く、以下「趣味や教養」「日常生活費の充実」と続いています。

 

ゆとりある老後生活費

<生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/平成25年度>

ゆとり生活費

 

 

最低日常生活費22万円を基に計算すると、夫婦で平均85歳まで生きたとすると以下のような支出が想定されます。

 

 

【夫婦2人の最低限の生活】

月費用(万円) 年間(万円) 全期間20年(万円) 備考
必要生活費 22 264 5,280 最低限の生活費用です。
子供へのサポート 2 24 480 住宅・結婚等のサポートを仮定
車の買替 2 24 480 自動車を持っていてかつ4回ほど乗換
旅行 1 12 240 年に2回ほどの旅行に行きます。
交際費 1 6 120 親戚・友達との飲食費です。
家屋の修繕・改築費等 2 24 480 家屋のメインテナンス費用です。
合計 30 354 7,080 20年間の必要費用です。

 

 

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【夫婦2人の収入】

厚生労働省の2014年3月の報告(国民年金及び厚生年金に係る 財政の現況及び見通し ー 平成26年財政検証結果)によると、

平均的なサラリーマン家庭では

  • 夫婦の基礎年金 12.8万円
  • 夫の厚生年金 9万円

合計21.8万円

が想定金額です。

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これは確定の数値ではなく人口や経済の動向によって変化する数値と思ってください。

これを20年間(65歳から85歳まで)もらったとすると

21.8×12ヵ月×20年=5,232万円

 

 

【不足額⇒必要貯蓄額】

したがって不足額は【支出額】7,080万円―【収入額】5,232万円=1,848万円

この額を貯めておく必要があります。ゆとりのある老後にすると支出額の合計は1億296万円となり、さらに3,000万円必要になってきます。

 

さてこれをベースに考えると、いくら65歳で貯めないといけないかという答えは

  • 普通の生活をする場合2,000万円程度
  • ゆとりのある生活をする場合5,000万円程度

となりますが、年金給付年齢の更なる引き上げや給付額の減少等は大いにあり得ることなので、5,000万円程度は貯めておきたいところです。

しかし、生活の質によってこれだけの差が生じることは驚きですね。

 

退職後年金以外に収入を得る手はあるか?

退職金以外に収入を増やすには、

  • 雇用延長等の社内制度を利用する。
  • 雇用先を探す。(シルバー世代の転職)
  • 新規に自分で事業を起こす(シルバー起業)

高齢化社会では慢性的な人手不足も予想され、65歳以上でも働ける場所も多くなってくるとは思いますが、そのためにも

50歳を超えるころには次の仕事をするための準備(資格取得や技術習得)をしておきましょう。

 

 

 

資産運用で増やすことはできるか?

退職金はいままで見たことのない大金である人がほとんどです。

お金持ちになった気がしますが、これはあなたの残りの人生を支える大切なお金です。絶対無駄遣いしないように気をつけましょう。

 

さてもっとリアルなケースを見ていきましょう。あるIT会社のサラリーマンのモデルケースを使って老後の計算をしていきます。

 

主題はどのように運用すると、どれくらい65歳、85歳時点での資産の金額が違うかを検証してみましょう。

 

  1. 預金(0.5)のケース(福元謙一郎:下図左側)⇒余剰資金を常に0.5%の預金で運用するとします。
  2. 投信(2%を想定)のケース(岡本征二:下図右側)⇒余剰資金を常に2%の投信で運用するとします。

2人とも現在50歳のサラリーマンです。

福元謙一郎 岡本征二
預金派 投信派
med (1) med
人生データ 人生データ

預金金利は0.5%としていますが、現在では1年ものの定期預金でも0.3程度がマックスですので楽観的なシナリオです。

投信は2%よりももっと大きなリターンが期待できますが、リスクを抑えたものに限定して2%を期待リターンとしたとします。

 

収入、支出は2人とも差は無いと仮定しています。

50歳の今、2人の金融資産は1,644万円あるとします。

結果は以下の通りになっています。

 

【将来資産計算結果】

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65歳時点では740万円程度の差ですが、

85歳時点では2倍近い資産の差、2,450万円になってしまいます。

Concept of risk, danger, crash etc with 3d text under sky in the modern city.

これは不動産を入れていないので、もし住宅を購入していればそれが資産としてプラスされます。

ここで、この2人に次のようなことが当てはまるとさらに大変です。

  • 住宅ローンが残っている。
  • 子供に若いうちに支援をしてあげる。
  • 贅沢をしてしまう。
  • 病気をして治療費が高額である。

等で資産を減らしてしまうと、福元さんの場合はかなりきつきつになってしまいます。

厚生労働省の平成 25 年簡易生命表によると、男の平均寿命は 80.21 、女の平均寿命は 86.61 なので、女性は85歳以上生きる可能性が高くなってきています。

そのため85歳でもある程度の資金を確保しておく必要がありそうです。

 

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【結論】

今回の比較においては当然利回りの高いものに投資をしたほうがより多くの資産が残せるのは当然ですが、

たった2%の投資利回りで、これだけ老後の生活に余裕が出るということです。

 

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金利が上昇せずに、0.5%未満であったとすると、少し利回りの高いものを資産運用の中に取り入れていく必要があり、

支出を抑える、収入を増やすということとがまず最優先ですが、

リスクが限定的(損失が大きくない)で利回りがすこだけ高いものを少し取り入れることでこれだけ将来のキャッシュフローに余裕がでます。

今回のように2%と0.5%の差が、

  • 65歳で740万円
  • 85歳で2,450万円

もの差になってしまうことはしっかりと覚えておきましょう。

 

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