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【用語集】個別賃金 春闘における特別な言葉

個別賃金とは、

一言でいえば特定条件別の賃金をいいます。特定条件とは、年齢、職種、熟練度等をさし、銘柄と呼ばれています。

たとえば大卒総合職35歳という銘柄で基本賃金350,000円といった賃金を個別賃金といいます。

 

今、私たちの賃金のなかで、もっとも身近に個別賃金を採用しているのが、初任給です。

例えば大卒総合職初任給200,000円というのは、大卒総合職1年目という銘柄で、1ヶ月の所定内賃金200,000円で労働契約を結ぶということになるわけです。

 

賃金交渉において、前述した特定の銘柄に該当する労働者の賃金をいくらにするかについて要求をし、交渉し、決定する方式を「個別賃金要求方式」とよんでいます。

個別賃金要求方式は、賃上げを要求する際、何に着目するかによって大きく三つの種類に分かれます。それぞれ説明しましょう。

  • 特定銘柄の賃金水準そのものの要求

例 大卒総合職35歳で350,000円を要求する。

  • 特定銘柄の定期昇給分を除いた賃上げ要求

例 大卒総合職35歳でベア額1,800円を要求する。

  • 特定銘柄の定期昇給分を含んだ賃上げ要求

例 大卒総合職35歳で定昇込み額10,000円を要求する
上記をみると、1は、「賃金の絶対額」での要求であり、2、3は「上げ幅」での要求です。

 

 

実は、この「平均賃上げ方式」「個別賃金要求方式」という言葉は、賃金関連の記事ではよく出てくる言葉で、賃金交渉を行なう際には重要なものなのです。「平均賃上げ方式」「個別賃金要求方式」とはいったいどういうものなのでしょうか?

 

平均賃上げ方式と個別賃金要求方式の特徴

 

平均賃上げ方式

個別賃金要求方式

ベ ー ス

対象在職者の平均賃金

賃金表

ベ   ア

平均をいくら上げるか

賃金表の改定

定昇・ベア

区別できない

区 別

初 任 給

対 象 外

労使交渉による

メリット

  • 会社の一人当たりの賃上げ原資を把握するのに便利
  • 他社比較が容易となり、格差是正の取り組みがしやすくなる。
  • 個別賃金に移行するためには、賃金表作成が不可欠であり、そのために賃金制度の整備が促進される。

デメリット

  • 一人ひとりの賃金がいくらになったのかの把握ができない。
  • 定昇とベアの区別ができない。
  • 他社比較ができない。
  • 特定銘柄の選定が難しい。

 

 

参考サイト : 日建協ホームページ

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