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【支出】ある日息子がパイロットになりたいと言ってきた。その費用と可能性を探る。上野家の場合

私は高校教師の上野洋介(47歳)。

晩御飯が済んでビールを飲みながら、気持ちよくなりながらテレビを見ていると、高校2年生の息子(洋二)が話しかけてきた。

「父さん、俺パイロットになりたいんだけど。」

なに?それってよく小学生の夢では出てくるけど、高校生の言うことか?なんて考えながら、息子にどうして?と聞いてみる。 

「空飛べて、給料高そうだし、CAきれいだし、会社で事務とかすんの嫌だし・・・」

だし・・だし・・といまどきの話し方にムッとしながら、息子が部屋に行ったのを確認して、ウェブで調べてみることにした。

すっかり酒気は抜けてしまった。

 

 

昔は目が悪かったら、パイロットにはなれないと思っていたが、いつの間にか矯正していても良くなったらしい。

軽度の近視であるうちの息子にもチャンスがあるらしい。

パイロットになるためのコストを検討してみる。パイロットになるにはいくつかのコースがあるが、その難易度、可能性等を考慮してその方法を検討してみよう。

以下が3つの代表的なコースだ。

  1. 一般大学コース 1,377万円
  2. フライトスクールコース 1,800万円 
  3. 航空大学コース 1,443万円

どのコースも楽ではないが、一般大学コースでしっかり就職してから訓練・学習に励むのが一番確実でコストが安いものとなりそうだ。 

 

Pilots in the plane cockpit and island

 

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一般大学コース


約費用1,377万円(普通に大学へ行く費用)

 

(大学へ行く費用は当然かかります。ここで私立大学理系で4年制とすると、私立大理系の平均値は1,043,212円*4年+生活費240万円*4年で計算 *学費は文部科学省令による標準額

(というか大卒初任給 201,848円(2014年度実績)がもらえます。)

 

 日本の場合、エアラインパイロットは主に社内で育て上げられた生え抜きです。大学を卒業し、試験を受けて一度採用されたら、お給料をもらいながら訓練を積み、副操縦士としての勤務をこなし、ATPL(キャプテンの国家資格)を取得した後、数年後には機長としての勤務となります。これが一番楽で王道といえるでしょう。

まずは大学を出てパイロット志望でJAL、ANA等に就職します。

適性検査は厳しいようですが、近年かなり緩和されています。(眼鏡による矯正も認められるようになりました。)

ANAではこのように記述されています。

ANAのパイロットになるためにはいくつかのルートが存在しますが、その多くは自社養成パイロット。つまりANAに入社後、ゼロから訓練を積み、パイロットになる者がほとんどです。そのため、大学や大学院で航空技術などに関する専門的な勉強を一切していなくても問題ありません。パイロットへの志と適性があれば、学部・学科を問わず、誰でも受験することができます。空の入口は、限りなく広い。大空を飛び回ることに興味のある方は、ぜひ、挑戦してみてください。」

 

【就職試験のプロセス】

就職するためには、以下のようなプロセスで試験に合格する必要があります。

5次試験まであります。

① 一次選考 4月下旬〜(予定)
エントリーシート提出、グループ面接
② 二次選考 5月中旬〜(予定)
航空適性検査(操縦模擬ツール)、心理検査
③ 三次選考 5月下旬〜(予定)
航空身体検査
④ 四次選考 8月以降(予定)
個人面接、航空適性検査(シミュレーター)
⑤ 五次選考 9月以降(予定)
個人面接、英語コミュニケーションテスト

 

【身体検査の内容】

身体検査については法律で決められています。

その項目は多岐にわたっているので、内容を確認しておこう。⇒ 身体検査の項目

 

【合格後の訓練プロセス】

試験いいったん合格すれば、その後はエスカレーターに乗って以下のように進んでいきます。

すべてお給料をもらい、海外の訓練も当然会社負担で、実施されます。

 

ANA

 

副操縦士に昇格するのでも3,4年以上の期間が必要です。

さらにその後にも様々な訓練が必要になります。

  • 機長昇格訓練 : 機長に昇格するための訓練
  • 移行訓練 : 乗務を行う機種を変更するための訓練
  • 定期訓練 : 運航乗務員が、その資格を維持するために年に1回受ける訓練
  • 復帰訓練 : 過去に乗務経験のある型式機への乗務を行うための訓練
  • 任用訓練 : 運航乗務員が査察機長などの技術上の職務資格を取得するために行う訓練

しかしこれが当然すべて会社負担なのだ。訓練や検査は大変だが、会社が負担してくれるのはエアライン系パイロットの特権だ。

 

自腹コースでかかるお金がすべて免除されるわけです!

(出典:ANAホームページを参考に編集部で編集)

 

 

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フライトスクールコース


費用約1,800万円(専門学校で資格をとる方法)

 

普通の4年生の大学を卒業し、エアライン会社に入るのではなく、専門学校へ行き、有資格者公募を狙う方法があります。

年齢や資格等の条件はないですが、学費はしっかりと払わなければなりません。

 

1990年代に入り、自力でパイロットに必要な資格を取得している人を採用募集するという中小航空会社が増えてきました。⇒ 有資格者募集

有資格者といわれるものには以下のような資格があります。

 

【航空資格】

  • 自家用操縦士(固定翼・回転翼) : パイロットの第一歩となるのが自家用操縦士免許で、事業用以外でのフライトが可能となります。

  • 事業用操縦士(固定翼) : 遊覧、人員/物資輸送、航空写真/撮影といった、営利目的で航空機を操縦するための資格です。受験には規定のフライト経験などが必要となります。⇒ここが通常のエアライン系のパイロットの資格ですね。

  • 事業用操縦士(回転翼)(国) : 遊覧、報道、さらには事故・災害現場におもむくレスキュー活動など、さまざまな現場でヘリは活用されます。そのような事業用ヘリを操縦するために必要不可欠な資格です。

  • 計器飛行証明(固定翼)(国) : エアライン等で運航する場合の、全天候型の操縦資格で、エアラインパイロットは全員取得しなければなりません。機体の姿勢や位置など、機内の計器のみに依存し、全て管制の指示により飛行する方法です。

 

【航空専門学校】

国内には10程度の専門学校がある。海外に行くこともできるが、今日は国内で探してみた。

大阪航空専門学校の例を見てみましょう。

 

【学費】

パイロット学科 国内訓練<固定翼(飛行機)コース>

  入学金 授業料 国内フライト実習費 施設設備費 合計
初回 2回目
1年次 指定日 指定日 7/27 指定日 指定日 1,620,000+別表
200,000 500,000 500,000 別表 420,000
2年次 不要 3/27 7/27 指定日 3/27 1,420,000+別表
500,000 500,000 別表 420,000

※国内フライトは、約200時間が最低必要となり、個人差により追加費用が必要となります。

航空操縦士学科 海外留学費 国内フライト実習費
固定翼コース $45,700(約5,484,000円) 1時間 49,500円(100時間で4,950,000円)
回転翼コース $47,000(約5,640,000円) 1時間 51,600円(100時間で5,160,000円)

ドル円レートは120円/ドルで計算

 

国内フライトは実習が200時間は最低必要ということなので、

49,500円*200回=9,900,000円の実習費が最低でも必要となる。

 

 

パイロット学科 国内訓練<固定翼(飛行機)コース>が

30,000(受験料)+1,620,000円(1年目授業料)+9,900,000円(国内フライト実習費用)+1,420,000円(2年目の授業量)

=総額 12,970,000円

という金額になる。

 

 

月に20万円の食費と住居費(家賃)、日用品等考慮すると1年で240万円。これが2年で480万円となる。

総合計は 12,970,000+4,800,000=17,740,000円となる。

 

 

これで事業用操縦士(固定翼)をとり、パイロットの公募を目指すことになります。JAL、ANA等は2015年4月時点では公募はないようですが、AIR DO、IBEXでは若干名の経験者が募集されています。

エアライン系のパイロットになるのは専門学校で資格をとってから、目指すのは難しいかもしれません。

 

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航空大学コース


 14,417,924円(私立大学2年⇒航空大学2年コース)

 

【航空大学とは】

 

航空大学校とは詳細はホームページから⇒こちら

航空大学コースは独立行政法人航空大学校、唯一の公的 な操縦士教育訓練機関である航空大学校を卒業して、パイロットになるコースである。

航空大学校のキャンパスは、宮崎空港、帯広空港、そして仙台空港に隣接し、2年間にわたる訓練を行う。

卒業時の取得ライセンスは「飛行機・事業用操縦士(陸上単発・陸上多発)」そして「計器飛行証明

 

 

【受験資格】

(1)
学校教育法による修業年限4年以上の大学に2年以上在学し、全修得単位数が62単位以上の者。
(2)
学校教育法による短期大学又は高等専門学校を卒業した者。
(3)
専修学校の専門課程の修了者に対する専門士及び高度専門士の称号の付与に関する規程による専門士又は高度専門士の称号を付与された者。
(4)
平成27年3月末までに(1)、(2)又は(3)となる見込みの者。
(5)
(1)、(2)又は(3)に掲げる者と同等以上の学力を有すると航空大学校理事長が認める者。

高校ではなくて4年生の大学で2年以上在学とは敷居がやや高いなあ。。。。。

 

【入学料・授業料】

入学料、授業料、寄宿料等は以下のとおりです。
  ①入 学 料
・・・・・・・
282,000円
  ②授業料年額
・・・・・・・
804,000円
  ③施設設備費
・・・・・・・
帯広フライト課程 250,000円
   
宮崎フライト課程 250,000円
   
仙台フライト課程 300,000円
  ④寄宿料月額
・・・・・・・
1,500円
  ⑤光熱水料、食費等
・・・・・・・
実費

 

この費用をすべて合計すると

入学金282,000円+授業料804,000円*2年+(施設設備250,000円+250,000円+300,000円)+1、500円+受験料40,000円=2,731,500円

 

さらに通常の大学に

2年間通う費用を

1,043,212円*2年(理系・私立で計算)=2,086,424円

生活費は4年間で1年間平均で、240万円*とすると4年で=960万円

 

これらをすべて合計すると、

私立大学2年2,086,424円+航空大学2,731,500円+生活費9,600,000円=14,417,924円

 

 

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結論


いままでの予定通り、息子を理系の大学に行かせるので良さそうだ。あとはエアラインがしっかりとサポートしてくれる。

しっかりと大学受験をするのと、あとは身体検査で問題がないかを調べることが重要かもしれない。

 

すごく強くパイロットや航空機に憧れるなら、2年目で航空大学校へ行くのも良いのかもしれない。

今日は眠くなってここでおしまい。また今度調べてみよう。

 

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