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【支出】この時代に値下げするワタミ 外食値上げラッシュの中原点に回帰する居酒屋チェーン 

ワタミが動き出している。多くの外食産業、内食産業も値上げを断行する中、ワタミは大幅な値下げと原点への復帰を目指しているようです。
安くて旨い、明るい雰囲気のワタミをもう一度取り戻そうとしている。その中身を少し見てみた。
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【サラダメニュー:ピュアホワイト】

ワタミの実情はかなり厳しい。チャートを先ず見てほしい。
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前年対比の売上は100(前年と同等)を大きく切ってしまっており、さらに2014年10月から再度減少傾向になっています。

 

ワタミの2014年度に入っての取組


 
2014年度は高級路線、労働環境整備、新業態への進出で始まり、かなり失敗、発展途上に終わっている。
① 社員の労働環境の改善(△) ⇒ なんとか、ブラック企業とのレッテルを返上したい。
⇒1店舗あたり社員数は改善したが、まだ改善途上
② 和民・わたみん家のリブランディング取り組み深耕(×)⇒値上げ環境が整いつつあるの中、値上げしたら顧客を減らすことに。
⇒客単価アップの施策はお客様の支持を得られなかった。
③ 新業態グループの取り組み強化(△)⇒業態変化はなかなか難しい。
⇒炭旬・TGIFは順調、他は収益モデル構築途上
 
①の継続的な労働環境の改善は当然ですが、②の高級路線、値上げ路線ではワタミは成長できないようです。

 

ワタミ復活への下期チャレンジ


そこでワタミが打ち出した政策は、 

「和民」らしい商品を価格を見直して提供し、お値打ち感を出すことによりお客様数の回復を図る、というものでした。

やはり価格を上げるのではなく、「安いのに旨い」を実現すべく路線変更を行うようです。業界では異例の値下げに今踏み出します。

【和民】メニュー内容
実施するメニュー変更は以下のようなものです。料理メニューの手作り感素材感を高めて、ドリンクを安く提供するというもののようです。
【手づくり感】
・揚げたてコロッケ 190円
・蒸したてしゅうまい 150円
・チーズたっぷり焼きたてつくね 330円

【素材感】
・アジフライ 260円
・鮮魚単品 390円
【ドリンク・お通し】
・お通し 380円⇒300円

・サワー、ハイボール、お茶割り 450円⇨390円 

 

値下げ戦略


もっと気軽に「わたみん家」を楽しめるように、ドリンクと焼き鳥の価格を変更、同じくお値打ち感を出すことによりお客様数の回復を図る
【ドリンクと焼き鳥の値下げの例】
・生ビール  450円⇒ 399円
・ハイボール・お茶割り390円⇒299円
・お通し 360円⇒299円
・炭火焼鳥(鶏皮・ぼんちり)99円~
 
メニュー構成も300円未満の商品を現行の2割から4割と倍増し、より注文しやすくする(いずれも、税別価格)。
メニュー変更日は、焼き鳥がメーンの「わたみん家」が3月19日から。「坐・和民」が4月2日、「和民」が4月9日から。
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株主優待も改善

株主様のご要望を踏まえ、株主ご優待制度の一部変更を行うようです。土日に使えないのはおかしいという要望を受け入れた形です。
1.株主ご優待券の週末利用可
⇒金・土曜および祝前日における外食店舗での株主ご優待券の利用を可能とし、株主様に今まで以上にご利用いただきやすくする。
(1回のご来店でお一人様1,000円の利用制限は従来通り)
2.株主ご優待券とワタミファームの産直品の交換可能
⇒トマトジュース・アイスクリームなどのワタミファームの産直品を4,000円相当の株主ご優待券と引換(先着2,000名様予定)

 

 

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ワタミの経営戦略

2014年度下期は、売上回復にむけたさまざまな施策に取り組み、結果を出すことにより、来期以降のグループ成長戦略の再構築を行うと宣言しています。
以前のような居酒屋業界のリーダー的な役割に復帰することを目指しています。
具体的には
【事業立て直し】
• 新体制下、現状の課題認識に基づく取り組みの完遂
• 中期経営計画の見直しに伴う財務戦略の見直し
【設備投資】  
• 投資対象事業の選択と集中による最大成果の追求
• 生産設備工場の最適化による経営効率の改善
【人材育成】 
• 積極的なジョブローテーションによる幹部人材の経験値向上
• ワタミカレッジ開校による幹部候補生(15名)の育成

編集部の感想


メニューが安くなり、さらに手作り感や素材を楽しめるなら、またお得感が顧客のハートに芽生え、店員が明るく楽しく仕事をする大衆酒場を作ることができればまた復活はあり得るかもしれない。
飲食業だけでなく、広範に値上げが進む中、美味しいものを安く出すことは大変なチャレンジとなろう。
しかし、原点に返って、あらたな挑戦をし始めた今後のワタミに多いに期待したい。
ワタミに期待したいことは
  1. 昔風の宴会が減少する中、若者からお年寄りまで普段の食事にも使えるような親しみを持ちやすいものにしていくこと(なんとなく酔っ払いが2次会以降に使う、始発を待つための場所との印象)
  2. 料理の全体的な「質」を向上させること。メニュー数が減ってもより旨いものが食べたい(ファミレスはかなり質が上がっている。)
  3. 店員の活気、やる気を持たせる改善が、店の雰囲気を大きく変えるために必要(外人も増え、かなり客扱いが悪い。)
  4. 居酒屋から脱して、新しいタイプのお酒と旨いものが楽しめるスペースとして業界をリードしてもらいたい。(ワタミはリーダーで頑張ってほしい!)

 

 

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ワタミ関連書物紹介


ワタミ関連は書籍も多く出版されている。

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