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【運用】アベノミクス下での為替と株式市場の連動性 正の相関は続くか?1月は嵐の予感

年明け早々株式市場が大きく動き始めました。ギリシャやロシアの不安が要因とされています。

このところの株式市場はアベノミクスにコントロールされた相場になっており、大幅な金融緩和⇒円安⇒企業業績向上⇒株高が演出されています。

 

ここで外的な要因が入ってきた場合に、株安⇒円高という方向になるのか、あるいは株安、円安になるのか?

これまでの相関が逆転して、逆相関になることがあるのかを注意深く見ていきましょう。

 

ドル円と日経の動き


2008年以降の日経225インデクスとドル円為替レートのグラフです。

右軸が日経インデクスの目盛

左側がドル円の為替レートの目盛

全期間にわたり似たような動きをしていますが、2013年ころからさらに似たような動きになっています。

 

【日経とドル円の推移】

 NKYUSD

 

相関の推移


次は相関について見てみましょう。

やはり、2012年の安倍政権発足時から相関係数(日経とドル円がどれだけ関連した動きをしているかを示す指数)は上昇傾向で0以下になったことがありません。

相関関数は

  • プラス:1に近づくほど相関が強い(同じ方向に動く)
  • マイナス:-1に近づくほど逆に相関している。(反対に動く)

 

【日経インデクスとドル円の相関推移】

 NKYUSD2

安倍政権発足当時は正の相関へと強い力が働き、その後やや弱まりながらも正の相関が継続する傾向にあります。第3次安倍政権発足直前にも相関は一時的に低下したものの、発足後はまた上昇傾向です。

 

年初来株価は下落していますが、このような場合に為替との相関がどのように動くか、為替はどのように株価に影響を与えるのかはアベノミクスの動きとは関係しないため予測が難しくなっています。

 

以下にもっと長期の相関係数を見てみると、2004年ころからマイナスだった相関関係が徐々に上昇し、プラスの領域に入りここ数年はマイナスに入っていません。

NKYUSDLONG

しかし過去を見ると0よりも低い、マイナスの相関の時代はかなり頻繁に生じており、周期的に激しく上下してきている。そのためいつまでも正の相関が長く続くかは疑問です。

 

円安による企業業績の改善にも限界があり、資源や輸入製品価格の高騰は企業や家計にとって大きな重荷となります。

また以前のように投資家が地政学的な混乱が生じた際に、安全資産としての円買いが今年は生じるのか、格付けの下がった国の通貨は買わなくなるのかを見ていく必要があります。

 

1月はやや市場では嵐が強くなってくるかもしれません。

注意深く見守っていきましょう。

  

 

 

 

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