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【支出】国債の利回りは下落を続けてついにマイナス金利も発生! マイナス金利ってどうして起こるの?

今日はニュース等でも時々耳にするようになった「マイナス金利」について考えてみましょう。
日本の発行する国債、2年物や3年物の利回りが「マイナス金利」となっているのを知っていますか?
そもそも「マイナス金利」はどこでおこっていて、自分たちに影響を及ぼすものなのでしょうか?
今日は実際の市場レートを見ながら考えてみましょう。
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マイナス金利はどこで生じている?


 まずはチャートを見てみましょう。

 

以下のチャートは国債の1年物(1年経つと満期がきて返済しなければならないもの)の金利が12月中旬からマイナスになったことを示しています。

【国債:国の借金 1年物(1年で満期(返済期日)が来る証券)】
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12月中旬から金利は大きくマイナスに推移し、25日時点でマイナス0.033%である。
これがいわゆるマイナス金利である。
次は1年物から40年物までをの利回りを繋いだ曲線を日々記録し、それが曲面となったもの3Dチャートを見てみましょう。
上記の1年のチャートも1年のところを見ていけば、その推移の動向が確認できます。
【1年物から40年物までの国債金利のカーブの推移】
JGB
どうやら1年ものだけでなく、2年物も、3年物もマイナスになっているようだ。

マイナス金利とは?


 「マイナス金利」はどういうことか? あなたが住宅ローンを借りていて、ある日突然、銀行から連絡があり、

「あなたの借りている住宅ローンですが、マイナス金利の影響で、今までお支払いいただいた利息をこちらからお支払いすることになりました、よって来月から利息をお受け取りください。」

 わーお!

なんと幸せなことだろう!と思った人も多いかもしれない。
しかしこれはそんなに良いことばかりではない。
銀行員はこのように続けた。
「すいません。しかしながらあなたの納めている預金ですが、これもマイナス金利になりまして預金をしていただいている方には利息分をお支払いいただいています。」
なんと預金を銀行に置いておくと、お金をとられることになったらしい!そんな馬鹿な!
マイナス金利
こんな異常な世界がマイナス金利なのですが、日本や欧州の市場ではよく起こっている現象です。

日本国債でおこっているマイナス金利


 

こんなことが今日本国債の世界で起こっているのだ。
日本国債の発行体、つまりお金の借り手は日本国政府、つまりは最終国民の借金だ。
マイナス金利」ということはお金を借りている日本国は金利を払うどころか、もらうことになっているのだ。
買い手は投資家であり、日銀、金融機関、機関投資家等がいる。
この投資家が、利回りはマイナスでもこの日本国債が欲しいと言っているのだ。
少しでも高い利回りが欲しい投資家が、なぜマイナスでもこんな債券が欲しいのだろう?
機関投資家や金融機関は多額の現金を保有していて、担保のために国債を保有しないといけなかったり、円は安全資産といわれているので他に運用先がみつからない資金の拠り所として国債を買ってしまう金融機関があったり、このような不利な債券でも
仕方なく保有する投資家もいるということになります。
また日銀が金融緩和のために7割近くの国債を買い占めているので、他の金融機関はたとえ高い価格(マイナス金利)で債券を買っても、さらに高い価格(さらにマイナスな金利)で日銀が買いとってくれるだろうとの読みで
投資してくるものもいます。
いずれにしても3年の国債までもがマイナス金利でそれがさらに広がっていくという状況は国内の運用先がさらに限定されてしまい、金融機関は投資先をほかに求めざるを得ず、国内資金の海外流出を招く結果となります。
この日銀が超巨大プレーヤーとなったゆがんだ国内債券市場はどこかで、もとにもどすことを真剣に検討しないといけません。
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