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【運用】GPIFもどきファンドを作って政府の意向に沿ったファンドを作ってみる。ETFで作れるの?

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用割合がいろいろ話題になっていますが、以下を目的としており、25年という長い期間を想定した運用を行っています。

GPIF説明

 

(GPIFホームページより)

国民の年金資金を安全に運用することで制度の安定を図るものです。

必ずしも個人のポートフォリオはそれほど長期で運用することはないのですが、大いに参考にすべきポートフォリオの一つであることは間違いありません。

 

そこで、GPIFと同じ銘柄を買うことはできないにしても、その割合をNISA枠(100万円)で模倣してみようと思います。(SIMULIZEしてみる、といいます。)

【新しいGPIFの運用割合】

資産 資産割合 許容乖離幅
国内債券 35% ±10%
国内株式 25% ±9%
外国債券 15% ±4%
外国株式 25% ±8%

GPIFは以前に設定されていた許容乖離幅を使い、この最新の資産割合に近くなるように前もって既にアクション(売買)を採っており、すでにこの割合に近いものになっていると思われます。 

 

 

債券はNISAでは買えません!


まず悩ましいのが、国内債券の35%(100万円だと35万円)をどのように組み立てるかです。

社債や国債はNISA口座では組み入れることができません。

しかし投信を利用すれば債券に間接的に投資することは可能です。以下のような債券系投信があります。

 

  • DLIBJ公社債オープン(中期コース)
  • SMT国内債券インデックス・オープン
  • MHAM物価連動国債ファンド
  • 日本公共債ファンド2020 (愛称:「ふるさと紀行2020」)
  • ダイワ日本国債ファンド(毎月分配型)

これら国債で運用する投信を入れようかと思ったのですが、当然ですが、低金利状態が続く中であまりリターンがよくありません。

 

しかも、購入時手数料、運用管理費用(信託報酬)、その他の費用・手数料、信託財産留保額などの手数料が高いので、債券の利回りが現在のようり低いと、手数料が大きいとマイナスのリターンになりかねませんね。うーん、GPIFもどきを作るのに投信や現物の債券を入れることは難しいですね。(NISAの枠以外で債券を持つことは当然可能です。)

 

そこで以下の3つの方法を考えます。

  1. 債券をNISA外で購入する。当然NISAは関係なくなります。
  2. 定期預金を国内債券の代わりにする。この場合もNISAは関係なくなります。
  3. ETFで購入できる債券系のもので外国債券にする。

3だと本来の資産割合を作ることができなくなってしまい、外国債券の割合が高くなります。

 

定期預金を始めとした円の安全資産を皆さんが持っていると仮定して、このバスケットの中では

国内債券の代わりにETFで外国債券のパフォーマンスにリンクするものを保有しようかと思います。

ETFのメリットは、リアルタイムでの売買が可能、保有期間中にかかるコスト「信託報酬」が低いなどです。

 

さてETFで債券型のものはどれくらいあるのでしょうか?

  • ABF汎アジア債券インデックス・ファンド(アジア国債・公債ETF)(注1)
  • 上場インデックスファンド海外債券(Citi WGBI)毎月分配型
  • 上場インデックスファンド新興国債券(バークレイズLocal EM国債)
  • iシェアーズ 米国ハイイールド債券ETF(iBoxxドル建てLHYC) (注5) 11月19日上場予定
  • iシェアーズ 新興国債券ETF(バークレイズLocal EM国債コア) (注5) 11月19日上場予定
  • iシェアーズ 米国債ETF(バークレイズ米10年国債) (注5) 11月19日上場予定

 

株式のものにくらべるとやや少ないですが、米国債券も今月追加されその幅は広がってきているように思います。

今回は上記の3つ(赤の上場予定ものは今後追加するかもしれません。)を債券部分の構築を行ってみます。

 

 GPIFPIC

 

 

GPIF近似バスケット


株式は国内は新しいインデクスである日経400、海外はMSCIインデクスにリンクするETFを選択します。

日経400は定性・定量的な基準でスコアリングを行い選抜された銘柄(詳細の選抜手順は下記)なので、GPIFの日本株式と近いパフォーマンスをしてくれることを期待します。

 

MSCI コクサイ(KOKUSAI)インデックスは、日本における外国株式投資の際のベンチマークとして良く使用されます。対象は先進国24か国、新興国(エマージング)21か国、フロンティア国25か国の約70か国。 各国市場の時価総額上位約85%(Small Capシリーズを含めると最高99%)をカバーする広範なインデックスです。すこし広範すぎる感じもしますが、GPIFの外国債券と同等のパフォーマンスをしてくれることを期待します。

 

国内債券は日本国債や国内社債等を組み入れたいところですが、ちょうどよいインデクスがないので、アジア債券インデクスファンドをいれています。その他は以下のようなものを選択してみました。

 

  • 国内債券 ABF 汎アジア債券インデックス・ファンド(これは国内債券のETFがないので、アジアにしています。国内債券をアジア債券で置き換えています。)
  • 国内株式 (NEXT FUNDS) JPX日経インデックス400
  • 外国債券 上場インデックスファンド海外債券毎月分配、上場インデックスファンド新興国債券
  • 外国株式 MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信

 

 国内債券分は円預金、あるいは個人向け国債を購入することで同等のポジションが取れますので、今回のバスケットではすべて外国債券で置き換えます。

上場インデックスファンド海外債券毎月分配、上場インデックスファンド新興国債券、ABF 汎アジア債券インデックス・ファンドの3つで債券の50%を充てています。

 

【GPIFバスケットの内容】

コード 銘柄名 保有開始日 価格 単位数 金額
1591 (NEXT FUNDS) JPX日経インデックス400 2014/10/31 12,160 20 243,200
1550 MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 2014/10/31 1,860 130 241,800
1566 上場インデックスファンド新興国債券 2014/10/31 64,100 1 64,100
1677 上場インデックスファンド海外債券毎月分配 2014/10/31 56,500 6 339,000
1349 ABF 汎アジア債券インデックス・ファンド 2014/10/31 13,540 10 135,400

赤が株式系・青が債券系を構成しています。 10月31日に設定します。

 

含まれるETFは以下のようなものです。証券会社を通して購入が可能です。

 

【今回選択したETF】

  • ABF 汎アジア債券インデックス・ファンド : アジア国債・公債ETFは、手数料および費用控除前でベンチマーク指数(Markit iBoxx ABF汎アジア指数)に連動する投資成果を上げることを目標とします。中国、香港、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイの政府および準政府機関が発行する現地通貨建て国債および公債を主な投資対象とします。
  • (NEXT FUNDS) JPX日経インデックス400 : JPX日経インデックス400に連動する投資成果を目指します。日経400については下記に説明有
  • 上場インデックスファンド海外債券毎月分配 : シティ世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)に連動を目指す上場投資信託。 シティ世界国債インデックスは、シティグループ・グローバル・マーケッツ・インクが開発した債券インデックスで、世界の主要国の国債の総合投資収益を各市場の時価総額比率で加重平均し、指数化したものです
  • 上場インデックスファンド新興国債券 : 円換算したバークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックスの変動率に一致させることをめざす上場投資信託(ETF)です。バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックスは、Barclays Capital Inc.が開発した債券インデックスで、新興市場国債(自国通貨建て)の総合投資収益を時価総額比率で加重平均し、指数化したものです。単一国への投資集中を制限しつつ、新興国の債券および通貨の値動きを表す指数
  • MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 : 日本円換算したMSCI Kokusai Index(MSCIコクサイ インデックス)に連動する成果をめざして運用を行います。MSCI Kokusai Index(MSCIコクサイ インデックス)とは、MSCI Inc.が開発した株価指数で、日本を除く世界の先進国で構成されています。MSCI Kokusai Index(MSCIコクサイ インデックス)(円換算ベース)は、MSCI Kokusai Index(MSCIコクサイ インデックス)(米ドルベース)をもとに、委託会社が計算したものです。
    ※原則として、わが国における計算日の午前10時の対顧客電信売買相場の仲値により円換算

 

この100万円に近いポートフォリオの時価総額を指数化し、どの程度のリターンがでているかを見ていきます。

随時ニュースのコーナー、現在準備中の資産管理コーナーでレポートしていきます。

 

 

参考:債券系のETF


債券系のETF、ファンドは多くないが、以下のようなものがあります。

今月19日から米国債、米国ハイイールド等のETFも加わります。これらを用いて上記で使用した債券系ETFと置き換えるポジションも今後作成していきます。

 

  • iシェアーズ 米国ハイイールド債券ETF(iBoxxドル建てLHYC) (注5) 11月19日上場予定
  • iシェアーズ 新興国債券ETF(バークレイズLocal EM国債コア) (注5) 11月19日上場予定
  • iシェアーズ 米国債ETF(バークレイズ米10年国債) (注5) 11月19日上場予定

 

その他は以下のようなものがあります。

 

【債券系ETF】

対象指標 コード 名称 管理会社(検索コード) 運用管理費用(信託報酬)(税抜き) パンフレット 紹介メディア
Markit iBoxx ABF 汎アジア指数 1349 ABF汎アジア債券インデックス・ファンド(アジア国債・公債ETF)(注1)  ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ・シンガポール・リミテッド
(13494)
0.19% PDF
Fanet Money Life (1)
Fanet Money Life (2)
シティ世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース) 1677 上場インデックスファンド海外債券(Citi WGBI)毎月分配型 日興アセットマネジメント
(13084)
0.25%程度 PDF
バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス 1566 上場インデックスファンド新興国債券(バークレイズLocal EM国債) 日興アセットマネジメント
(13084)
0.45%程度 PDF
Fanet Money Life (1)
Fanet Money Life (2)
Markit iBoxx 米ドル建てリキッド・ハイイールド・キャップト指数 1361 iシェアーズ 米国ハイイールド債券ETF(iBoxxドル建てLHYC) (注5) 11月19日上場予定 ブラックロック・アセット・マネジメント・アイルランド・リミテッド
(13614)
0.50% PDF
バークレイズ新興市場自国通貨建てコア国債インデックス 1362 iシェアーズ 新興国債券ETF(バークレイズLocal EM国債コア) (注5) 11月19日上場予定 ブラックロック・アセット・マネジメント・アイルランド・リミテッド
(13614)
0.50% PDF
バークレイズ米国国債(10年ターム)インデックス 1363 iシェアーズ 米国債ETF(バークレイズ米10年国債) (注5) 11月19日上場予定 ブラックロック・アセット・マネジメント・アイルランド・リミテッド
(13614)
0.20% PDF

(出典:東京証券取引所HP)

 

参考:株式系のETF(国内)


 国内株式のETFは以下のようなものがあります。

 

対象指標 コード 名称 管理会社(検索コード) 運用管理費用(信託報酬)(税抜き) パンフレット 紹介メディア
TOPIX 1305 ダイワ上場投信-トピックス

iNAV
大和証券投資信託委託
(13054)
0.11% PDF
TOPIX 1306 TOPIX連動型上場投資信託 

iNAV
野村アセットマネジメント
(13064)
0.11% PDF
TOPIX 1308 上場インデックスファンドTOPIX 

iNAV
日興アセットマネジメント
(13084)
0.088% PDF
TOPIX 1348 MAXIS トピックス上場投信 

iNAV
三菱UFJ投信
(13444)
0.078% PDF
日経平均株価 1320 ダイワ上場投信-日経225

iNAV
大和証券投資信託委託
(13054)
0.16% PDF
日経平均株価 1321 日経225連動型上場投資信託 

iNAV
野村アセットマネジメント
(13064)
0.24% PDF
日経平均株価 1329 iシェアーズ 日経225 ETF

iNAV
ブラックロック・ジャパン株式会社
(13294)
0.17% PDF
日経平均株価 1330 上場インデックスファンド225 

iNAV
日興アセットマネジメント
(13084)
0.225% PDF
日経平均株価 1346 MAXIS 日経225上場投信

iNAV
三菱UFJ投信
(13444)
0.17% PDF
日経平均株価 1578 上場インデックスファンド日経225(ミニ) 

iNAV
日興アセットマネジメント
(13084)
0.225% PDF
JPX日経インデックス400 1591 NEXT FUNDS JPX日経インデックス400連動型上場投信

iNAV
野村アセットマネジメント
(13064)
0.2% PDF
Fanet Money Life
JPX日経インデックス400 1592 上場インデックスファンドJPX日経インデックス400

iNAV
日興アセットマネジメント
(13084)
0.1% PDF
Fanet Money Life
JPX日経インデックス400 1593 MAXIS JPX日経インデックス400上場投信

iNAV
三菱UFJ投信
(13444)
0.078% PDF
Fanet Money Life
JPX日経インデックス400 1599 ダイワ上場投信-JPX日経400

iNAV
大和証券投資信託委託
(13054)
0.18% PDF
Fanet Money Life
JPX日経インデックス400 1364 iシェアーズ JPX日経400 ETF 12月2日上場予定 ブラックロック・ジャパン株式会社
(13294)
0.17% PDF
日経300 1319 日経300株価指数連動型上場投資信託  野村アセットマネジメント
(13064)
0.52% PDF
S&P日本新興株100 1314 上場インデックスファンドS&P日本新興株100 

iNAV
日興アセットマネジメント
(13084)
0.5% PDF
Fanet Money Life
MSCIジャパンインデックス 1544 上場インデックスファンド日本株式(MSCIジャパン)  日興アセットマネジメント
(13084)
0.16% PDF
Fanet Money Life
JASDAQ-TOP20 1551 JASDAQ-TOP20上場投信 

iNAV
シンプレクス・アセット・マネジメント
(16714)
0.5% PDF
東証マザーズCore指数 1563 マザーズ・コア上場投信

iNAV
シンプレクス・アセット・マネジメント
(16714)
0.5% PDF
Fanet Money Life

(出典:東京証券取引所HP)

 

参考:日経400の銘柄選択基準


 

【選定基準】
以下の手順及び基準に従い、銘柄選定を行います。

(1)スクリーニング
① 適格基準によるスクリーニング
下記のいずれかに該当する場合は銘柄選定の対象としない。
・上場後3年未満(テクニカル上場を除く)
・過去3期いずれかの期で債務超過
・過去3期すべての期で営業赤字
・過去3期すべての期で最終赤字
・整理銘柄等に該当

② 市場流動性指標によるスクリーニング
上記を除く全対象銘柄の中から、以下の2項目を勘案し、上位1000銘柄を選定。
・直近3年間の売買代金
・選定基準日時点における時価総額

(2)定量的な指標によるスコアリング
(1)により選定した1000銘柄に対して、以下の各3項目にかかる順位に応じたスコアを付与します(1位:1000点~1000位:1点)。その後、各3項目のウェイトを加味した合計点によって総合スコア付けを行います。(ROEと営業利益はスコア付けに際しての取扱いあり)
・3年平均ROE:40%
・3年累積営業利益:40%
・選定基準日時点における時価総額:20%

(3)定性的な要素による加点
(2)のスコア付けの後、以下の3項目を勘案してスコアの加点を行います。
この加点は、(2)の定量的な指標によるスコアリングに対する補完的な位置づけです※。
・独立した社外取締役の選任(2人以上)
・IFRS採用(ピュアIFRSを想定)または採用を決定。
・決算情報英文資料のTDnet(英文資料配信サービス)を通じた開示
  ※(2)の総合スコアのみによって選定を行った場合との差異が最大でも
    10銘柄程度となるような加点規模です。

(4)構成銘柄の決定
(3)の加点の後、スコアが高い順に400銘柄を選定し、構成銘柄とします。

【バッファルール】
前年度採用銘柄に優先採用ルールを設けます。
前年度採用銘柄については、スコアが440位以内であれば、継続採用されます。

【銘柄入替】
毎年6月最終営業日を選定基準日とし、毎年8月第5営業日に入替銘柄を公表のうえ、毎年8月最終営業日に銘柄定期入替を実施します。

 

 

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