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【金利】ユーロのマイナス金利と日本短期国債のマイナス金利 マイナス金利って何だ?

マイナス金利ってなんだ?


 

金利とはどのようなものかというと、普通国債をかったり、お金を預けると、その利率に基づいた利息をもらうことができます。 しかし今起こっているマイナス金利とは、お金を預けたり、債券を買うと、逆に利息を払わないといけない状況が起こっている状態です。

あなたなら債券や預金をして、利息を逆に取られたらその銀行に文句を言って、お金をどこかほかに持っていきますよね。日本でも最近短期金利でマイナスを記録し、国債市場の流動性の低さと、日銀の債券買取を期待する市場参加者の思惑で市場が歪んでしまい、マイナス金利が発生しています。

短期国債で近頃3か月からもう少し長いタームでマイナス金利が発生しました。すこし欧州のマイナス金利とは状況は違うようです。

マイナス金利がなぜおこる?


日本でのマイナス金利はもちろん金融緩和策として日銀が異常なまでの買い入れを行っていることの問題もありますが、そういった背景で3カ月物の短期国債の売買で投資家の人気が過熱し、財務省の入札の競争率が過度に高くなって、金利がたまたまマイナスに振れてしまった、いわば債券市場の需給の問題でした。日本が政策としてマイナス金利を行っているわけではありません。

欧州では6月5日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会において

  • 政策金利をこれまでの0.25%から0.1%引き下げ、過去最低となる0.15%に設定
  • 民間銀行から資金を預かる際の金利をマイナス0.1%にする(マイナス金利政策の導入)を決定

これにより民間が政府にお金を預けようとすると逆に利子をチャージされてしまうことで金融機関が民間に貸し付けるしかない状況を作り、民間への融資の増加、資金の流入をおこそうという政策としてマイナス金利が導入されているものです。

日本もそのような結果を望んであえてマイナスに日銀が仕向けている可能性もありますが、金融危機から回復中のユーロの金融機関の状況と、長期デフレ脱却を目指す、日銀の政策のそもそもの狙いは違うところにあるようです。 一方、やり方は違っても、お金を民間に流し、景気を底上げしていきたい考え方は共通かもしれません。

日本の銀行が預金で国債を購入し、国債運用にたよることは民間へのお金の供給とはならないので、国債金利の極端な低下は喜ばしいことではありません。

債券市場はどんなことになっている?


今日は欧州危機から抜け出れていないユーロのカーブ形状を確認しておきしょう。

下図は2014年7月17日のユーロ圏、トリプルA格付けの債券のスポットレートのカーブです。ECBのサイトからレートは取得できます。

EURCURVE2

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このカーブの2年あたりまでを拡大してみた図が下記のようになります。マイナス金利が短期を中心としたタームに出ていることが確認できます。

EURCURVE

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日本と米国の10年物債券の利回りは7月に入り、低下を続けています。今後の動向には要注意です。

INTUSJP201407

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